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映画で描かれる悪役の心理描写について考える

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映画で描かれる悪役の心理描写について考える

映画に登場する悪役には独特な魅力があります。そして、それらを描写する上では、その悪役の所持する心理的構造が重要となります。作中の主人公との攻防が観客を引き付ける映像を制作するのは良いのですが、観客が共感できる理由が悪役の所持する性格を設定することが非常に重要となります。

特に、性格研究に関する分野で人格性を構築する堅固な理論が存在します。そのうちの一つ、フリードマンの抑圧・容認概念は、悪役を描写したり理解する上で非常に有用です。フリードマンは、抑圧と容認が人間の性格を構築する上で非常に重要な要素であるという考えを持っています。抑圧とは、他者に押さえつけられたり卑下されたりして、自己意識を抑圧されることを指します。一方、容認とは、他者からの肯定を受けることを指します。

このフリードマンの抑圧・容認概念を使用することで、映画の悪役の性格を設定することが可能になるだけでなく、観客がその心理的構造に共感しやすくなります。例えば、悪役が他者から抑圧を受けたり容認を失ったりしたりすれば、観客が心理的構造を理解しやすくなります。そのような心理的構造を悪役に持たせることにより、悪役への理解を促し、映画への観客の関心を高めることができるようになります。

以上の考えをまとめると、映画の悪役を描写する際には、性格研究に関するフリードマンの抑圧・容認モデルを使用して、悪役の設定を行い、その人格性を観客に理解しやすくしましょう。また、観客が共感しやすい心理的構造を悪役に持たせることによすることで、映画への観客の関心を高めることができるでしょう。

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