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映画に登場する美術品を考える
映画の世界にはいろいろな美術品が登場します。映画の中で設定された美術作品は、話がさらにより面白くなる原動力となっています。
舞台設定や登場人物を更に例えるならば、美術品も「映画の骨格」なのです。高価な陶磁器や歴史的に価値の高い古ピアノなど、映画の中で使われる美術品はさまざまです。
例えば、映画『ジャンゴ』のなかに、バーニー・オコナーによって手がけられた笑うバニーが登場します。スタイリッシュなモダンなデザインの笑うバニーは、ジャンゴの心に深く印象を残しています。
古い時代の物語の場合、滑らかなサイドボーダーの椅子や、華やかなシャンデリアなど、その時代のスタイルと見事に合わせた装飾品も映画に取り入れられます。
また、登場人物の個性を表すのにも、彼らの周りにある美術品を使うことがあります。例えば、アイススケートのアイテムを密集して設置した部屋など、登場人物の趣味を表わす手法もよく用いられます。
映画のなかで美術品が登場するとき、それだけで映画の世界観をより具体化させることができるのです。
実際の映画の中では、美術品が複雑なストーリーを支える役割を果たしていることは間違いないでしょう。その物語の内容を理解する上で、映画に登場する美術品を正しく捉えることが重要になります。